緑内障について

緑内障は目の疾患の一つで、目の圧力によって視神経に障害が起き、視野(見える範囲)が狭くなる病気です。緑内障は視覚障害の原因の中でも、その数は第1位となっています。

視覚障害の原因

厚生労働省の報告書によれば、視覚障害の原因は、下記のようになります。

  1. 緑内障(24.6%)
  2. 糖尿病網膜剥離(20.0%)
  3. 網膜色素変性症(13.7%)
  4. 黄斑変性症(9.8%)
  5. その他(31.9%)

網膜脈絡膜・視神経萎縮に関する研究 平成17年度 総括・分担研究報告書より

目の圧力によって視神経が障害される

眼球の後ろ部分の視神経はとても繊細にできています。この視神経は、眼圧が上昇し過ぎてしまうと、圧力に耐えられなくなります。そして、視神経が押しつぶされて、傷ついてしまいます。傷ついた視神経は、元には戻らず、視神経の数は少しずつ減少していき、その結果、視野が欠けてしまいます。そのまま、治療せずに何もしなければ、最終的に失明してしまいます。これが緑内障という病気です。

緑内障の種類

緑内障は、眼圧の高くなる原因によって種類が分けられ、大きく分けて3種類あります。

主に

  • 原発緑内障(原発開放隅角緑内障と原発閉塞隅角緑内障)
  • 先天緑内障
  • 続発緑内障

に分けられられます。原発緑内障は、さらに2種類に分けられます。

緑内障は、症状の進行がゆるやかな慢性タイプと症状の進行が早い急性タイプの2つに分けられます。緑内障の多くはは、慢性タイプです。慢性の緑内障は、自覚症状がほとんどなく、本人の気づかないい内に病気が進行してしまい、症状が酷くなってから気づく場合が多くあります。視神経の障害が、ゆっくりなため、症状に気付きにくいです。緑内障になっていたとしても、目に異常を感じることがほとんど なく、視野も少しずつ狭くなっていくため、病気の発見が遅れることが多いです。

慢性タイプの緑内障の症状


病気が進行して、視野が狭くなってきているのに両目でカバーしたり、目を動かしたりすることで、
実際の視野より広く見えてしまい、視野が狭くなっていることに気付きにくい

初期状態

目の中心からやや外れた部分の視野の一部に異常が出てきます。自分では気付くことはほとんどありません。

中期状態

視野の欠損が拡大して、見えにくい部分が出てきます。しかし、片方の目で視野が補われるために、この段階では自覚症状が無いケースもあります。また老眼と間違えられる事もあり、病気の発見が遅れることがあります。

後期状態

視野はさらに狭くなり、視力はかなり悪くなります。文字の一部が欠けて見えたりと日常生活にも支障をきたすようになります。ほおっておくと失明します。

急性タイプの緑内障の症状

急性タイプの緑内障は、症状の進行が緩やかな慢性タイプとは違い、急激に眼圧が上昇して、目の痛みや頭痛、吐き気などの症状を起こります。症状が出てから時間が経つほど治りにくくなります。もし急性タイプの緑内障になった場合は、すぐに眼科に行きましょう。

緑内障の治療

緑内障の治療は、基本的に病気の進行を抑えることが目的です。病気の進行を抑えるには、眼圧を下げる治療が重要です。主な緑内障の治療方法は、点眼剤(目薬)などの薬物治療とレーザー治療などの手術です。

目薬などの薬物治療だけで十分に眼圧を下げることができない場合に、レーザー治療や手術を行います。しかし、手術をしても緑内障が治るという事ではありません。眼圧が下がって、病気の進行を抑えるだけです。そして手術をしても、その効果が永久的に続く訳ではなく、再度手術をしなければいけない場合もあります。

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